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【2017/10/18 10:46 】 |
伊藤比呂美『河原荒草(カワラアレクサ)』思潮社

伊藤比呂美さんの作品には、長いこと救われてきました。大学の現代詩の講義で出会って以来ですから
10年以上(トシバレ;;)詩だけではなく、エッセイや小説、育児書に至るまで追っかけてきました。
“おんな”という壁にぶちあたるたび、氏の本が背中を押してくれたような気がします。

この『河原荒草』は、長い散文詩です。“繁茂する植物”“死体”“セックス”“母性”という
伊藤氏のテーマが盛りだくさんです。もちろん、氏ならではの言葉のセレクトもステキ。

例えば、

「ずぶりずぶりとぞうきんをバケツで洗うような音、ずるりずるりというぬるぬるしたものをこする音、
それから母の歌うような泣いているような声も、何日も何日もそんなことがありました。」

お判りでしょうか。エッチ音の描写です。
母性や性を“美しく描かない”ことにおいては、伊藤氏は天下一品だと思います。

視点は、11歳の女の子。伊藤氏自身のアメリカ生活や、国際結婚の印象が語られているのかな~と
思いつつ、女ならではのグロテスク且つファンタジーな言葉の数々に、とろとろと包まれながら
読んで行くと、この作品、それだけれはなかった!
終盤に「ぬうっ!」という1ページがあり、突然ファンタジーがホラーになります。

なかなかサプライズでした。
下手なホラー小説より怖いかもしれませんぜ!
 http://www.amazon.co.jp/%E6%B2%B3%E5%8E%9F%E8%8D%92%E8%8D%89-%E4%BC%8A%E8%97%A4-%E6%AF%94%E5%91%82%E7%BE%8E/dp/4783721017

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【2007/04/23 15:24 】 | | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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