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【2024/05/04 08:52 】 |
西澤保彦『両性具有迷宮』(双葉文庫)

早速ですが、クイズでございます。

 ①     生物学的に男性で、女装して女性と愛し合いたい人のセクシュアリティの分類は?

②     生物学的に女性で、男装して男性と愛し合いたい人のセクシュアリティの分類は?

 あくまで『両性具有迷宮』登場人物の森奈津子さんの解釈ではありますが、それぞれの答えは、

①     トランスセクシュアル・レズビアン

②     トランスセクシュアル・ゲイ

となるんだそうです。目からウロコでございます

 森奈津子……ほう(・∀・)と思われた方は通でしょう。どりは勉強不足のために未読なのでございますが(読みたい~)、百合小説の分野で大変活躍なさっている作家さんです。西澤氏は、作家森奈津子氏とお友達なのだそうで、森氏の人間性やセクシュアリティの考え方に大変感銘を受けられ、キャラクター化なさったのでした。この『両性…』は『なつこ、孤島に囚われ』に続く森奈津子シリーズ第2弾です。

  もうホント、目からウロコでございました。どりがジェンダーやセクシュアリティに無知で保守的だからなんでしょうが、全編に渡って新鮮な驚きに満ちあふれておりました。現在のどりにとって、この本はセクシュアリティの教科書とも言えます。なんたって02年度の「センス・オブ・ジェンダー特別賞」(ジェンダーSF研究会主催)を受賞しているのでありますよ。

  ミステリ方面から分類すれば「SFバカミス」に入るのではないかと思いますが……だってだって、シロクマ宇宙人に、奈津子さんはじめ大勢の女子大生や女子高生がいきなり両性具有にされちゃうんですよ。実在の超売れっ子作家さんや漫画家さんが出てきて、濃~い会話を交わしまくるし(西澤氏が出てこないのが残念)、かなり笑えます。

  ミステリ的にも面白いですし、ギャグも抱腹絶倒ですが、やはり魅力的なのは奈津子さんのキャラクターと、ジェンダーフリーな考え方。そしてそして、奈津子さんと大勢の女の子たちとのチャーミングなエッチシーンが盛りだくさん( ・ノェ・)コッソリ
http://www.futabasha.co.jp/?isbn=4-575-50997-3

 

 

 

 

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【2007/04/23 15:19 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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