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たまたま、連続して犯人視点(三人称ですが)のミステリを2冊続けて読みました。 この『99%の誘拐』は初版が1988年なのですが、2005年の「この文庫がすごい!」のミステリ&エンタメ部門1位になっているのです。よーするに名作ってことですな! 物語自体は、とても面白いです。12年の時を超えたふたつの誘拐の真の関係が見えてきたときは「おお!」ですし、主人公=犯人の行動もドラマチックでロマンチック。三人称とはいえ、感情移入するのは、どうしても主要視点である犯人です。ですから、どこで破綻するかと、ドキドキできますし、成功して欲しいと心から願ってしまう。犯人が若い男性であることも、ドキドキの要因かもしれませんが(笑)。 それから驚いたのは、コンピュータを駆使した事件だってことです。88年に書かれたものですよ!岡嶋さんの片割れ(岡嶋二人は2人の作家の合名です)井上夢人さんがいくら専門家とはいえ、当時こんな犯罪方法を考えていたとはさすがです。どりのレベルでは、現在読んでも、驚きの技術とトリックであります。犯人、すっげ頭いいな~、と思いました。 10数年経っても読み継がれている理由は納得!って感じですが、コンピュータに詳しい方には、色々クレームもあろうことかと存じます。しかしそこはアレ、20年近く前の作品なんだからと思って、寛大な心で読んだらきっと楽しめるんじゃないかと。 PR |
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