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【2018/08/20 22:09 】 |
島田荘司 『エデンの命題』(光文社カッパノベルス)

新本格ミステリの雄、島田荘司氏は、ここ何年も「脳」というものをテーマにした作品を発表し続けています。

 なにしろシリーズキャラクターの大人気探偵、御手洗潔からして、現在はストックホルム大学で脳の研究をしているのでありますからして、おそらく島田氏は、脳についてのネタを相当沢山仕入れていらっしゃるのでありましょう。

  この中編集『エデンの命題』は、シリーズものではないのですが、やはり脳に

こだわった作品2篇が収録されています。

 「エデンの命題」では、アスペルガー症候群という、特別な自閉症について。

 「ヘルター・スケルター」は、脳の器質障害について。

  それぞれについて語りたいことはいっぱいあるのですが、具体的なネタにふれるのはやめておきます(ムズムズ)。

  どりが島田氏の作品を好きなワケは、毎作、あっと驚く大技のトリックや、どんでん返しに、大いなるカタルシスを得られるところなんですが、それだけではありません。知的好奇心を刺激されるところも好きであります。この本でも、「エデン…」を読んで自閉症について調べたくなりましたし、「ヘルター…」は、実際の歴史的な出来事を題材にしてますので(ネタバレになってませんよね?;;)それについてもネットであたってみたりして。

  それから、島田氏の作品は時々とても切ないです。名作『異邦の騎士』などは、涙なしには読めません。「エデン…」では、自閉症の子どもたちが、どのような社会生活を強いられているのか、患者の一人称によって書かれています。「ヘルター…」では、ベトナム戦争について書かれています。 涙まではいきませんでしたが、どちらも、なかなか切なかったです。

 『エデンの命題』、ミステリマニアとしては、トリックが小技かもと思ったりもしましたが、その分、普段ミステリを読まれないけれど、脳と精神の関係などに興味のある方にも、お楽しみ頂けるのではないかと思います。
http://www.kobunsha.com/book/HTML/4-334-07622-X.html

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【2007/04/23 14:55 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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