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偕成社文庫を中心に、児童文学を、何のけれんもなく、ただひたすら読みふけっていた、正しい文学少女だった頃を思い出しました。理不尽な現実を徐々に認識しつつも、本の中ではメルヘンを素直に受け入れ、本の中のような澄みきった世界が日本のどこかにきっとあるんだ、と素直に信じていた頃の感動を、ちょびっとだけ取り戻せたような…。小学校高学年の、思春期に入る前の自分に読ませたい。 昭和三十年代の、瀬戸内の美しい島という舞台は、いかにもって感じだし、ステロタイプなエピソードとキャラクターばかりなのに、いえ、だからこそ、懐かしくて、せつない。 こういういかにも性善説っぽいのを読むのは久しぶりだったので、もしかしたら途中でアレルギー起こすかも、と恐れつつ手をつけたのですが、最後まで一気に読んでしまったし、ラストでは泣いてしまいました。 そんな自分が照れくさい。 でも、たまには素直に感動してみるのもいいじゃないか、みたいな、そんな作品だと思います。 それにしても、大活字&ふりがな版がこれほど読み辛いとは、私も大人になったものだなあ(笑) PR |
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