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★構造説明
事件関係者を同じくする中編ふたつと、それをつなぐ幕間の短編で構成された長編。 ★あらすじ(第1部「猿の左手」より) 大阪港で海に転落した車の中から、溺死体が見つかる。警察は、自殺or事故の線で始めは捜査していたのだが、次第に不可解な点が明らかになり、他殺の線でも洗い始める。 犯罪社会学者・火村英生と、助手で推理作家の有栖川有栖も、大阪府警の要請で事件の調査にあたることになった。 被害者は、事業の失敗による借金で悩んでおり、自殺の線も充分ありえたが、彼を取り巻く環境から、何名かの容疑者が上がってくる。まずは保険金受け取り人である被害者の妻。それから金を貸していた妻の友人とその養子。 しかし、彼らにはそれぞれ鉄壁のアリバイや、車や海を使っての犯罪には関われない理由があり…… ★感想 待ってました! のヒムアリシリーズ長編です。 1部「猿の左手」と、幕間を挟んだ、2部「残酷な揺り籠」には、同じキャラが事件関係者として上がってきます。 その共通する“強敵”(とオビに書いてある)のキャラがすごいんです。美しいっちゅーか、お耽美っちゅーか、男の夢っちゅーか、はたまた女の夢っちゅーか…… このキャラを思いつかれた段階で、アリス先生の勝ちやね!(って、誰と勝負してるかは不明ですが) そして気になるのは、新キャラの聡明な女刑事……これからヒムアリとどのような関係になっていくのだろう 光文社の紹介ページ PR |
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