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★あらすじ
ふたり暮らしの花岡靖子と美里母子は、しつこくつきまとう前夫を弾みで殺してしまう。当然自首を考える靖子だが、美里も殺人に荷担しているために踏み切ることができない。 そこへアパートの隣室に住む、高校教師で数学者の石神が突然やってきて言う。 「警察に届けるということなら、何もいいません。でも、もしそのつもりがないのなら、何かお手伝いできることがあるんじゃないかと思いまして」 靖子は、石神が自分に好意を抱いていることに気づいていたので、彼の申し出を受け入れる。 「事件が起きたことを隠すか、事件とお二人の繋がりを切ってしまうか、のどちらかだね」 「私の論理的思考に任せて下さい」 ★感想 今秋に映画化の、探偵ガリレオシリーズの長編。 石神とガリレオ湯川が、大学時代の学問仲間だったという設定です。 コレ、各賞総なめの名作なのでずっと読みたかったのですが、まずはシリーズの先行作品を読破しなければならないですし(マニアですから)そんなことしてるうちに文庫になるかもしれないし…… と思ってたですが、いつまでたっても文庫化されない~~(泣) 図書館で借りようとしても、いつ行っても予約が入ってる状況>< やっぱ人気あるんだなあ、諦めてハードカバー買うか……と思い始めていたんですが、なんといきつけの古書店で発見!! ああああ嬉しい。 さて。 上のあらすじだけで結構ドキドキもんだと思うんですが、これでも冒頭40pくらいをまとめただけなんですよう。 石神の仕掛けに振り回される警察、そして草薙刑事たちとは別ルートで真相に肉薄していくガリレオ湯川、というのが本筋です。非常に読みやすいんですが、内容はすごい濃いです。トリックや欺瞞が盛りだくさん。 ものすごい騙されました。丁寧にじっくり読む注意深い方なら何となく気づくのかもしれないですが、恐怖斜め読み女には最後まで全然わからなかったー! メイントリックの手がかりが意図的に隠されているから本格ミステリじゃないよ、という指摘もあって、マニア的には賛否両論だったりするらしいんですが、どり的には全然OKでした。だって面白いんだも。 ここまでがっつり騙されると、むしろ爽快。 それからなんつーか、このシリーズにしては文系的ってか、情緒的な作品だと思いました。 言ってしまいましょう、純愛物です。 人は、愛する人のために、どこまで献身できるのか? ラストシーン、どり的には○カチューより(ピカチ○ウにあらず)ぐっときたかもです。 文春の紹介ページ PR |
文系って…なんだろう…?
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