★あらすじ(表題作より)
桜咲く九段坂で、桜の枝に刺された男性の遺体が見つかる。
中学生の桑原崇は、その坂を教師の五十嵐弥生と共に歩き、弥生から、平安朝までの和歌に関する意味深な解釈を聞かされる。
しかし、弥生は同じ日、自分が学校を退職し、地元の和歌山に帰ることにしたと崇に告げる。
それは崇の初恋の終わりだった……
★感想
QEDシリーズ番外編と言ったところでしょうか。(シリーズ14作目だ! すげー)
美しいタイトルを持つ、4つの連作短編から構成されています。
「九段坂の春」
「北鎌倉の夏」
「浅草寺の秋」
「那智瀧の冬」
それぞれの短編の中で、このシリーズのレギュラーキャラ、桑原崇、棚端奈々、小松崎良平、御名方史紋の青春と恋が語られます。
それと同時に、4つの話の中でおきる事件が、実はつながっているということも明らかになってきます。真相は「那智瀧の冬」で明かされます。
そして、レギュラーキャラたちはこの本の何年か後、出会うべくして出会ったのだなあ、とシリーズの先々も楽しみになったりして。
うーん、美しい構成だ~(しみじみ)
それにしても、タタル(崇)くんの初恋は結構衝撃的だったよ(笑)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1825445
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