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【2025/07/14 02:16 】 |
ドフトエフスキー/亀山郁夫『カラマーゾフの兄弟』

★あらすじ
横暴な地主フョードル・カラマーゾフには3人の息子がいた。
長男のミーチャは天衣無縫な退役軍人。
次男のイワンはシニカルで無神論者のインテリ。
三男アリョーシャは清純で愛らしい修道士見習い。(主人公)

フョードルとミーチャは、グルシェーニシカという妖艶な美女を巡って争っていた。
フョードルは、グルシェーニシカに、
「自分と結婚してくれるなら三千ルーブルをやろう!」
と言い出し、自宅にそのお金を用意して、グルシェーニシカを待つ。

そんなある夜、フョードルが殺され、三千ルーブルが奪われる。
状況証拠はミーチャを犯人と指し示すが、果たしてそれは真実なのか?


★感想
ずーーっと読んでみたかったけれど、長さと内容にひるみ続けていた『カラ兄』やっと読破しました(;´Д`)'`ァ'`ァ
勝手に創作の師のひとりと仰いでいる村上春樹氏なんかは、
「本を読む人には2種類ある。『カラ兄』を読んでいるか、読んでいないかだ」
とまでおっしゃっている大名作なわけで、やっぱこりゃ読まないわけにはいかんだろうと、ずっとひっかかっていた作品でもあります。
大変評判の良い、光文社古典新訳文庫版(全4巻+エピローグ別巻)が完結したタイミングと、自分の入院予定がちょうど合致したってのもありまして(爆)いよいよ手を出しました。
いやいや評判通り、さすが新訳と謳うだけのことはありますよ! 何と読みやすい!!
それでも読破に半年近くかかりましたけどね(^_^;)でも主にひっかかってたのは別巻の「解題」で、本編は結構サクサクいけます。(もちろん半年間こればっか読んでたわけじゃないッスよ)
そして何よりありがたかったのが、しおりの登場人物表!(ミステリの文庫に良くあるヤツです)でも、それでも混乱しそうだったので、オリジナル人物相関表を作りながら読みましたが。なんでロシア人の愛称って、本名とあんなにかけ離れてるんでしょうね。ぶつぶつ。

ところで、上記のあらすじを読むと、
「ミステリなの?」
と思われる方が多いでしょう。(要約が怒られそうなくらい簡単すぎるってのもありますが_| ̄|○)
ええ、確かにストーリーはミステリです。どりもミステリとして楽しむことができました。
けれど訳者の「解題」によりますと、それは間違いではないけれど、多重構造になっているこの作品の、最も表層しか見ていないことになるんだそうです。
別巻の「ドフトエフスキーの生涯」や「解題」を読んで、なるほど~と唸ったのですが、この作品は三重構造になっています。

ミステリ的な”物語層”
ドフトエフスキーの自伝的要素を含んだ”自伝層”
宗教や哲学論が述べられる”象徴層”

詳しく書いてるととんでもないことになるので書きませんが、確かにこの小説、ホントに盛りだくさんのテーマが詰め込まれ、それらが重層的に絡み合ってます。
この複雑な構造ゆえ面白く、そして読み解き難い小説なのかもしれません。
この重層構造を頭において読むと、もっと最初っから深く読めたのかもしれないな。ちぇ。

とにかく、色んな意味でお腹いっぱいにさせてもらいましたし、勉強にもなりました。苦労の甲斐はあると思います。
ま、また何年か後に読み返してみようか……な?(汗)
http://www.kobunsha.com/shelf/search/book?freewords=%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BE%E3%83%95&series=300002

 

 

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【2008/01/09 15:31 】 | 純文学 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
高田崇史『毒草師』

★あらすじ
平安時代の貴族に連なるといわれる南業平の旧家鬼田山家。
その離れでは不可解な失踪事件が起きた。当主の母、久乃がそこに内鍵をかけて引きこもったあげく、密室状態の部屋から失踪してしまったのだ。
実はその離れでは、過去3回同じような事件が起きていた。前当主壮治郎、壮治郎の先妻の娘志子も、類似の状況で消えていた。但し、壮治郎だけは一ヶ月後、隅田川から水死体で発見されている。
そしてそれらの不思議な失踪事件が起きる前後には、鬼田山家の敷地内や周辺で、一つ目の鬼が現れるという。それを鬼田山家では「一つ目の鬼の呪い」として恐れている。

薬学雑誌記者の西田は、同僚の篠原朝美や、隣人である「毒草師」御名方史紋と共に、警察とは別の視点で事件を追う羽目になる。
しかし、一向に解決の糸口が見えないうちに、当主である柊也が廷内で、謎の毒物で殺されてしまい……

★感想
QEDシリーズで最近売り出し中(?)の「毒草師」御名方史紋が探偵として大活躍しております。
QEDシリーズでも気になってたんですが、いやいや、史紋、変なヤツでとってもイイですよ。能面のような無表情・長髪・白衣と見まごうばかりのロングコート・深紅の手袋、というこのビジュアルからすでに、彼の傍若無人なマイペースぶりがうかがえようというものです(もしかして京極堂の向こうを張ってる?)
しかし、嫌なヤツかというとそうでもない。不幸体質の西田くんに胃薬を調合してあげたりする優しさもあったりします。
クールな男性がちらりと見せる優しさって、いいですよね~(ちょっと違う?)

……ってキャラ萌えだけでなく、ミステリとしても面白かったですよ。トリックは事件のメインではなく、鬼田山家の因縁を暴くのがメインの謎解きです。
いわゆる旧家の因縁モノであるわけなんですがそこは高田さん『伊勢物語』や某国宝!と絡ませたりして、歴史的感興もたっぷり誘われます。
http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=101645

 

【2007/12/23 12:37 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
東野圭吾『探偵ガリレオ』

★あらすじ
天才物理学者・帝都大学理工学部物理学科助教授、湯川学。友人で、警視庁捜査一課刑事の草薙俊平は、超常的な現象を伴う難事件にぶつかると、必ず彼に助言を求める。湯川は科学の知識を総動員し、不可思議な事件を次々と解きあかしていく。

1章 燃える(もえる)
週末毎に路上でバカ騒ぎをする、近所迷惑な若者グループを、ある夜、突然の炎が襲う。彼らの傍らにあったポリタンクが突然爆発的に燃え上がったのだった。しかし、火を放てるような距離に人影はなく、時限発火装置の痕跡もない。
一体誰が、どうやって火を点けたのか?

★感想
ドラマ放映中の科学ミステリーシリーズ。
シリーズ一作目のこの本には5つ(5章)の短編が収められています。(どりはドラマ未見ですが)

自分が文系だからこそなのかもしれないんですが、科学で謎解きって面白いっスよねえ。森博嗣さんの作品なんかもそうなんですが、自分の全然知らない理系の知識を、ミステリを楽しく読んで得られることが嬉しい。
そしてこのシリーズ、科学ネタ満載の本格ミステリなんですが、そこは東野さん、ストーリーはやはり、どっか悲しかったり、怒りがこもってたり、謎解きだけじゃない読ませどころも、各章しっかりあります。

あちこち調べてみると、ドラマで柴咲コウが演じている内海薫刑事って、ドラマ化にあたって「女性キャラを出したい」というリクエストに東野さんが応え、最近新たに作った新キャラなんですってね。少なくともシリーズ1作目であるこの本では、ひたすらガリレオ湯川と草薙刑事コンビが活躍してます。
それにしても、湯川は福山雅治でいいのか? あんなイケメンでいいのか!? とはちょっと思う( ・ノェ・)コッソリ

ところで、文庫版の解説が佐野史朗さんなんですが、それでちょっとびっくりしたことがありまして……面白いので、書かないでおきますが(・∀・)

とにかく面白かったから、続巻も読もうっと♪
http://www.bunshun.co.jp/book_db/7/11/00/9784167110079.shtml

【2007/12/06 15:31 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
ごとうしのぶ『美貌のディテイル』

★あらすじ
全寮制お坊ちゃま男子高祠堂学園の新学期。3年生になったギイと託生のカップルだが、クラスも寮の部屋も離れてしまう。
そして寮の階段長という重責を負ったギイは、なぜか新学期早々、託生によそよそしい態度を取り……
(表題作より・他3編収録)

★感想
ええ、珍しくBLです。先日の「オンノベ作家オンリー創作談義チャット会」で話題になったBL映画の原作で、BL小説の元祖とも言われている有名シリーズなんだそうです。
チャットで教えて頂いた情報と、映画の予告編とで、興味津々になってしまったので(色んな意味で)古本屋で探しましたとも!
シリーズ1冊目はさすがに売ってなかったので、とりあえず在庫のうちで最も古いヤツを買い(100円だった)読んでみまして……ええ、皆様のおっしゃるとおり、シビレましたー!(色んな意味で)

なんとなく、続きを買ってしまいそうな予感……(笑)
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=199999433613

【2007/12/06 15:23 】 | BL | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
菅野文『オトメン(乙男)』3

マンガなのであらすじはおいときまして……

マンネリ化の噂も囁かれる当作品ですが、いやいや、あすかちゃんとりょうちゃんの関係は微妙に進んでおりますし、イケメンな新キャラも炸裂しとりますよ!
日本人たるもの、サザ○さん的マンネリを笑って楽しむ余裕は常に必要だと思いますし!

今巻の大技ギャグでどりが一番受けたのは、やはり”SAMURAIファイブ”です。色味の渋いこと渋いこと(ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ
そして新キャラ多武峰くん、作者も欄外でおっしゃってますように、こりゃオイシイわ~~
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=9784592184164

【2007/10/23 19:02 】 | コミック | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
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