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★あらすじ
妖怪雑事相談所「深山木薬店 改」に、ひとりの少女が持ち込んだ事件は、妖の仕業としか思えないものだった。少女の姉は、富士の樹海で失血死した。しかしそれは、体にひとつも傷の無い失血死だったというのだ。 店長リベザルは早速事件の調査に乗り出すが、何故か師匠の秋は事件解決に乗り気ではない。 謎の失血死は、やはり吸血系の妖の仕業なのか? それとも人間の……? ★感想 実はこのシリーズ「妖奇譚」の頃から欠かさず読んでます( ・ノェ・)コッソリ いや( ・ノェ・)コッソリする必要は無いんですが、やっぱり何だか、乙女系だからぁ(*ノノ)キャ でもでもこのシリーズ、設定は正に乙女系、ファンタジー風味なんですが、事件の真相は生々しかったりするんですよう。 今作も「えっ、こんな殺し方があるのか!?」とびっくりしましたですよー。 講談社の紹介ページ PR |
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★あらすじ
昭和8年、日中戦争前夜、軍港東舞鶴にひとりの男の死体が上がる。よそ者のその男の顔は、醜く破壊されていて……その死顔は、舞鶴にほど近い馬耳村でまつられている祟り神、砥笥貢神とそっくりだった。 その事件を受けて、ふたりの検事が馬耳村を訪れた。京都地方検察庁の桂万治と、東京地方検察庁の「総長のプリンス」と呼ばれる、美貌の天才・朱雀十五。 しかし、彼らがやってきても……というよりは、やってきてからというもの、奇怪な事件は収まるどころか、どんどんエスカレートしていった。村人は、砥笥貢神の祟りだと恐れるが、桂は、事件の背後には朱雀がいるのではないかと、次第に疑い始め…… ★感想 うぉぉぉ、失明する以前の検事だった頃の朱雀の話ですよ(失明の原因も分かります)。後木さんとの出会いも描かれてますよ。しかも、上海編と東京編と外伝がつながる話ですよ! このシリーズのファンとしては、嬉しくて仕方ないです!! これからどんどんシリーズ全体が見えるようになってきて、いずれ朱雀と○(ネタバレかもしれませんので伏せます)との対決とかも読めるんだろうなっ。ワクテカっ。 シリーズとしても大切なつなぎ目になる作品なのではないかと思いますが、これ単品でも壮大ですっごく面白かったです。 祟りとしか思えない事件の仕組みが解き明かされていく時の爽快感や、朱雀とあの女性との関係や、事件の背景が明かされた時の驚きとか……(ネタバレが怖いのでここまでに><) 徳間書店の紹介ページ |
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★あらすじ
「α」の名前を持つ目薬に、劇薬が混入される事件が起きた。幸い被害者は失明には至らず大事にはならなかったが、αの製造メーカーでは探偵・赤柳初朗に社内の調査を依頼する。 その依頼と前後して、C大生・加部谷恵美は、友人の雨宮純と共に、他殺死体を発見してしまう。その死者は、αのメーカーの社員で……そしてαを握りしめていた。 誰が、何のために目薬に劇薬を混入しているのか? 殺人と目薬の事件には関連があるのか? そして、今回の事件は、あの人と関係しているのか……? ★感想 そうか、Gシリーズって終わってなかったのね。いやほら、最近はXシリーズのがサクサク刊行されてましたから(笑) うーんとですね、なんというか、スッキリしなかったです。えっ、結局この人たちの仕業だったの? んでもって、殺人はそゆこと? みたいな。 あの人との関係についても、ハッキリ明かされたわけではないんですよねえ。 このシリーズ、曖昧模糊とした終わり方をする場合が多いので、そういうコンセプトなんでしょうけれども。 森さんのシリーズですからおそらくこのGシリーズも10作で終わりなんでしょうが、もう7作目ですぜ。10作目までに果たしてスッキリと全体像を見せてくれるんでしょうかっ!?……という期待に引っ張られて、文句言いながらもずるずると読んでしまうんだろうなあ。赤柳さんには、諦めず食い下がって頂いて、ぜひスッキリした解明をお願いしたいっス! 加部谷さんと雨宮さんの、女子大生な会話(?)は相変わらずすげー面白かったです。 講談社の紹介ページ |
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★あらすじ(『クビキリ…』より)
鴉の濡れ羽島の女主・赤神イリアは、「天才」と呼ばれる人種を次々と島に招き、サロンのようなものを開いていた。 そこへ招かれた天才技術者・玖渚友(くなぎさとも)とその付添である語り部のぼくは、孤島であるその島で、連続殺人事件に遭遇してしまい…… ★感想 西尾維新。大人気ですしデビューはメフィスト賞ですから気にはなってたのですが、若者向けラノベというイメージが強く、最近まで手を出してませんでした。やっぱオバサンはついていき難いんだろうなあ、と思うじゃないですかー。 ところがある日、相方が突然『クビキリ…』を買ってきたんですよ。日ごろ正統派新本格ミステリさえ「けっ」とか言ってるオッサンがいきなり西尾維新ですからびっくりしましたが、訊いてみりゃ何のことはない、仕事上読む必要が生じたんですと(どーゆー仕事? というツッコミは無しでひとつ)。その相方の読後の感想が(読了に結構苦労してましたが/笑)「まあ、新本格好きな人には面白いんじゃないのぉ」だったので、またうっすらとバカにされたような気もしましたが、なにはともあれ読んでみました。 ふむふむ……トリックは確かに本格のアレンジめいたものばかり。特に目新しいものではない。 新しいのは、やはり世界観、ってヤツでしょうかねえ。非現実的……つっても大乱歩などの古典ミステリの非現実とは全然違う、近未来的な非現実。 それからやっぱり個性的なのはキャラかなあ。キャラで印象的だったのは、ひとりひとりの性格がものすごく極端なんですよ。このくらいハッキリさせないと、現代の若者にはうったえられないってことなんでしょうか? キャラ造形、ものすごい人気あるんですよね、このシリーズ。 ……とまあ、オバサンのいちゃもんみたいなことばっか書いちゃいましたが、2冊とも各4時間ほどで一気に近い感じで読んじゃったんですから、面白くなかったとは全然言いません。 若者に受けるのが解るような気がしました。なにしろどす黒いのにノリがいいし、スピード感抜群。 しかし、若者よ、このシリーズをそっくりそのままリアルに受け止めてはいけないと思うよ、オバチャンは。 暴力的で偏った短絡的なキャラたちをこれだけ多く配置することにより、作者は何を言いたいのだろうと、ちょっと考えてみると更に面白いし、含蓄のあるものになりそうな気がしますよ。 やはりシリーズものですから、続きも読んでみようとは思ってます。少なくとも戯言使い=ぼくの過去が分かるまでは読もうと思わせるパワーがあります。1作目より2作目『クビシメ…』の方が面白かったような気がするので、続刊に期待できるし。 でも完結済みだけでも9作もあるのか……ううっ。と、とりあえず文庫になったのから読むからね(汗) 講談社の紹介ヘページ |
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