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【2025/07/09 04:33 】 |
森博嗣『どきどきフェノメノン』

☆あらすじ
森博嗣さんの、シリーズじゃない単品。
窪居佳那24歳は工学部の大学院生。佳那には7つの悩みがある。1つは殺人的に寝相が悪いこと。もうひとつは致命的に酒癖が悪いこと。(あとの5つは結局謎)その酒癖が原因で、つきあいでしぶしぶ参加した合コンでロクでもない男たちと縁ができてしまう。その解決作戦のために今度は同じ研究室の後輩、オタク水谷(佳那を好きらしい)に借りを作ってしまう羽目になり……佳那が好きなのは、指導教官の相澤助教授なのに(片思い)どうしてこうなるの!?

☆感想
ラブコメですね? これは立派なラブコメですよね!?(・∀・)
いやー佳那ちゃん可愛い♪ちょっと不思議ちゃんなんだけど、でも可愛い~~!!
キャラがいいよなー。みんなどっか変なんだけど、でも可愛いんだな、これが。
森博嗣さんですから、もちろんミステリ要素有りですけど、そのミステリが立派にラブコメのストーリーの一部になって浮いてない。
ラブコメ好きの方にも、日常の謎系ミステリが好きな方にも楽しんで頂けるかと思います。
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=200401000394

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【2007/06/19 10:33 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
坂口安吾・高木彬光『樹のごときもの歩く』

 ☆説明
コレ、坂口安吾が「復員殺人事件」という原題で、昭和24年に「座談」(文芸春秋社)に犯人当て懸賞付きで連載していた推理小説ですが、雑誌の廃刊と同時に中断してしまった作品なのであります。そして未完のまま亡くなってしまったのですねー。
それを、大乱歩の肝入りで、高木彬光先生が続きを引き受け、昭和32~33年「宝石」誌上で改題・完結させたものです。
それが昨年何故か、単行本にまとめられたと……図書館でコレを見つけた時は、自分の目を疑いましたよ。

 実はどり、卒論が坂口安吾でございます。かなりの安吾者でございます。
さあ皆さんご一緒に唱えましょう 「堕ちよ、生きよ」(←蹴)

卒論の際テキストにしたのは、個人持ちのちくま文庫版の全集と、大学図書館にあった冬樹社版でした。そのどちらにも、コレの完結版は載ってなかったんじゃないかと思います。覚えがないから。(文庫版は今も持ってるので調べようと思えば調べられるのですが、押入の底なので勘弁してくださいm(__;)m)

 

☆あらすじ
昭和22年小田原の成金網元倉田家に、戦死したと思われていた次男安彦が帰還した。身体に重い障害を負い、本当に本人かどうかは出生前に残されていた手形との比較でしか確認できないような姿になって。
しかし帰還して間もないうちに、その安彦を含め、倉田家では次々と一族が何者かによって殺害される。
また倉田家では戦中の昭和17年にも、長男の公一とその幼い息子が、怪しげな状況で轢死している。
5年前の事件と、今回の連続殺人事件に関連はあるのか?
動機は倉田家の財産狙いなのか? それとも家内の乱れた男女関係のもつれが原因なのか?
そしていったい誰が?
『不連続殺人事件』でも活躍した、アプレゲール探偵巨瀬博士と作家矢代が倉田家に乗り込み、推理を開始するが……

 

☆感想
やっぱ安吾好きだわ~~と思ったです。ああもう、この文体のリズム感がたまらん
( ̄¬ ̄)ジュル・・・
というのはさておき、ミステリとして語ってみますと、この作品で特徴的なのはやはり、中断された遺稿を他人が完成させたというあたりでしょう。約2/3までの19章を安吾が書き、その後の20~30章を高木彬光先生が引き継いだ形です。
犯人当て懸賞小説として連載されていたこの作品、安吾は問題提示編として27章までを予定していたそうですから、問題と手がかりを書ききらないうちに中断してしまったということで、さぞかしバトンを受けとった方は困ったことでしょう。
ええ。
高木先生のご苦労の後がここかしこに。
申し訳ないですが、安吾はどういう解決編を用意してたんだろうな……と思ってしまいました。多分、高木先生の解決編とは違ったんじゃないかなと(汗)
いえ、これはこれで悪くはないと思いますよ。
でもね、前半で安吾が使ったギャグを、高木先生が後半で2回も繰り返して使うのはいかがなものかと……_| ̄|○
http://www.toyoshoin.com/sinnkan2.htm

【2007/05/15 18:16 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
石持浅海『月の扉』
☆あらすじ
那覇空港で、乳幼児を人質としたハイジャック事件が発生。
3人の犯人グループの要求は、那覇警察署に拘留されているある人物を、空港まで「ある一定の時間までに連れてくること」(釈放ではない)。
緊迫した閉鎖状況の中、機内のトイレで他殺体が発見される。いつ、誰が、何故?そしてどうやって?

☆感想
犯人視点。だから、ハイジャックの動機ややり方自体は早いうちにハッキリします。
最後まで引っ張られる謎は、トイレでの殺人。これが、わかりそうでわからない……のはどりだけか?(汗)
石持氏の作品は、キャラのビジュアル描写が少ないのですが、ってか少ないからこそかもしれませんが、情景がものすごく強烈に見えてくる。この作品も美しい。赤銅色の皆既の月、ありありと浮かびました。
http://www.kobunsha.com/book/HTML/knv_07533_9.html

【2007/05/11 15:13 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
柄刀一『3000年の密室』
☆あらすじ
長野県下、訪れる人もない山中の洞窟から発見された縄文人のミイラは、右腕を失っていた上に他殺体、しかも密室状況で発見された!
日本中の考古学者がこぞって調査を行う中、第一発見者が山中で転落死する。事故か、他殺か?
学会内部での勢力争いや、大学を舞台にした詐欺事件が絡み、事件は思わぬ一面を見せる。
そして、ミイラ「サイモン」の死の謎が明らかに……

☆感想
ミイラ「サイモン」の殺人事件と、現代で起きた転落死とが絡みあい、ほぼ同時に解き明かされた時のカタルシスがたまらん(;´Д`)'`ァ'`ァ 
「3000年」というキーワードの使われ方が美しい。
トラウマを持つヒロイン、しかもインテリ(博物学者)で、居酒屋の看板娘、という設定もたまらん(笑)
ちょいと古い本ではありますが、考古学・博物学のうんちくもたっぷりなので、そちら方面がお好きな方も楽しめるかと思います。
http://www.bk1.co.jp/product/2142091


【2007/05/11 15:01 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
島田 荘司, 小島 正樹『天に還る舟』
大技トリックの連続でぐらぐらしますた。
(・。・;

中村刑事の愛妻家ぶりに(・∀・)ニヤニヤ。
http://www.nanun-do.co.jp/publish/ten.html
【2007/04/23 16:18 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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