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【2025/07/14 10:22 】 |
ジャスパー・フォード『文学刑事 サーズデイ・ネクスト3 だれがゴドーを殺したの?』

★あらすじ
舞台は1980年代のパラレル英国南西部の町スウィンドン。そこは、リアルとはちょっとずれた世界で、通常の警察が取り組むには異様すぎるか特異すぎると見なされた事件を担当する、特殊捜査機関スペシャル・オペレーションズ・ネットワーク(SOまたはスペックオプスと略される)なる組織が存在する。(クリミア戦争が120年も続いていたりもする)
ヒロイン、サーズデイ・ネクストはSO-27(文学刑事局)に属する文学刑事。
彼女は、マッド・サイエンティストの伯父の作った発明により『ジェイン・エア』の中に送り込まれ、稀代の悪党アシュロン・ヘイディーズと対決する(『1 ジェイン・エアを探せ!』)
またシェイクスピアの行方不明の戯曲『カーデニオ』が発見され、真贋を巡った事件を担当する過程で、本の世界から現実に逃げてきて、ネオ・ファシストの政治家になっているヨリック・ケインと戦う(『2 さらば大鴉』)
サーズデイは、そんな事件に関わりつつ、別れた恋人のランデンと再会したり、機械を使わなくても本の世界(ブックワールド)に出入りすることができるようになったり、悪徳大企業ゴライアス社に追い回されたり、もう大変。
3巻では、ゴライアス社とヘイディーズの妹エイオーニスから逃げるため、サーズデイは「ロスト・プロットの泉」(ボツ作品や未完作品の保管場所)に存在する『カヴァーシャム・ハイツ』という刑事物のブックワールドに身を寄せるのだが……

★感想
このシリーズ、すっと紹介したかったんですが、世界観とあらすじをどう説明したものかと(^_^; 上の説明で解って頂けたかどうか、とっても心配(汗)
要するに、パラレルSFミステリー、30代の生きの良いねーちゃんが主人公のコメディ、文学パロディ&ギャグ満載。ということになるかと思います(要してないかも……)

キャラクターがとっても魅力的!! サーズデイも威勢が良くてもちろん好きですが、ランデンもいい男だし、ネクストおばあちゃん(3巻で106歳)が最高。
それから、文学ギャグが抱腹絶倒。どりは量は相当読んでますが、日本文学に偏ってるので、作中に出てくる英米文学は半分も読んでないんですが、それでもひっきりなしに笑えます。ネタバレを恐れず、本文内できっちり説明してくれるからです。そしてネタバレがあっても「ああ、この本読んでみたいなあ」と思わせられる。(3巻には30冊ほど出てきます)
そしてですね、やはり何と言っても世界観! 本の中に入りたいと思ったことがありませんか? ありますよね? このキャラに会えたらなあ、と思ったことはありませんか? ありますね!? それをサーズデイはやってのけるわけです。『嵐が丘』のヒースクリフに会ってみたくないですか!?
http://www.catchbon.jp/smg/cb/shop/goods/detail.aspx?goods=012669

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【2007/10/16 08:41 】 | 海外ミステリ | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
有栖川有栖『女王国の城』

★あらすじ
江神シリーズ第4弾。時代はまだバブル後期。
何も告げずに旅に出てしまった江神先輩を捜しに、売り出し中の新興宗教<人類協会>の本拠地・神倉を、アリスを始めとするEMC(英都大学推理小説研究会)の面々が訪れる。
人類協会本部で無事に江神と会えたのは良かったが、そこに滞在中、密室殺人事件が起きてしまう。早速警察に知らせようとするアリスたちを人類協会の会員達は止める。3日以内に自分たちで犯人を捜し出し、自首させる、と言って。そればかりか、アリスたちは本部に足止めされてしまい、連絡手段さえ奪われてしまう。
犯人が判れば外に出してもらえるのだろうと、EMCは捜査活動を開始するが、事件は連続殺人事件へと発展してしまう。しかも、11年前神倉村内で起きた、未解決の銃殺事件で行方不明となっていた銃を使って。
犯人は誰なのか?
銃はどこから現れたのか?
頑なにEMCのメンバーたちを足止めする、人類協会の意図はどこにあるのか?
そして何故江神はこの人類協会本部を訪れたのか?

★感想
あああああこのシリーズ出たの15年ぶりですよ、嬉しいですよ・゚・(ノД`;)・゚・
みんなまだ大学生なんだなあ。うむうむ、元気そうでなにより。

待ちに待ったって感じですが、その甲斐はあったように思います。
とにかく精緻。特に洞窟の謎の解明は、うっとり(*´ェ`*)でした。
この水準をキープするには、やはり時間がかかるんでしょうねえ。
わかるけど、次はもっと早く読みたいよ( ・ノェ・)コッソリ

それから、アリスとマリア(ふたりとも日本人ですから/笑)のもどかしい関係も健在。
逃亡活劇シーンでは、モチと信長の先輩コンビも大活躍。
ああ青春っていいぞーーーー!!
もちろん江神さんもかっこいいぞーーー!!!
http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3752

【2007/10/11 13:35 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
高田崇史『QED flumen 九段坂の春』

★あらすじ(表題作より)
桜咲く九段坂で、桜の枝に刺された男性の遺体が見つかる。
中学生の桑原崇は、その坂を教師の五十嵐弥生と共に歩き、弥生から、平安朝までの和歌に関する意味深な解釈を聞かされる。
しかし、弥生は同じ日、自分が学校を退職し、地元の和歌山に帰ることにしたと崇に告げる。
それは崇の初恋の終わりだった……

★感想
QEDシリーズ番外編と言ったところでしょうか。(シリーズ14作目だ! すげー)
美しいタイトルを持つ、4つの連作短編から構成されています。
「九段坂の春」
「北鎌倉の夏」
「浅草寺の秋」
「那智瀧の冬」
それぞれの短編の中で、このシリーズのレギュラーキャラ、桑原崇、棚端奈々、小松崎良平、御名方史紋の青春と恋が語られます。
それと同時に、4つの話の中でおきる事件が、実はつながっているということも明らかになってきます。真相は「那智瀧の冬」で明かされます。
そして、レギュラーキャラたちはこの本の何年か後、出会うべくして出会ったのだなあ、とシリーズの先々も楽しみになったりして。
うーん、美しい構成だ~(しみじみ)

それにしても、タタル(崇)くんの初恋は結構衝撃的だったよ(笑)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1825445

【2007/09/30 15:47 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
石田衣良『池袋ウエストゲートパークⅦ Gボーイズ冬戦争』

★あらすじ(表題作より)
池袋のGボーイズのキングで、そしてマコトの親友でもあるタカシ。
裏の組織とGボーイズとの危ういバランスで、池袋の裏世界はバランスをとり、一応の平和を見ていた。
しかし、突然Gボーイズの幾つかのチームが、黒覆面の、やたら腕の立つ男たちに襲撃される。それらのチームはいずれも、タカシの地位を狙う若手サブリーダーのヒロト派だった。ヒロトはGボーイズの権力集中のため、タカシがそれらのチームを襲わせたのではないかと考え、敵対的独立を宣言する。
しかし、その一方、小暴力団の組員が謎の黒覆面に襲われるという事件が起きる。
その謎の敵は、Gボーイズを襲ったグループと同一なのか?
その敵のバックは何者なのか?
緊迫した状況の中「影」と呼ばれる伝説の殺し屋の噂が囁かれるようになる。
マコトは、池袋の平和のために走りだす。

★感想
この表題作、前振りでマコちゃん本人も言ってますように、マコトとタカシの友情物語でありますよ。萌え萌えですよ(こればっかしや)
それにこの作品中では、マコちゃんが映画(当然素人の自主製作だけど)に出演してるんだ、これが。
やられた~~、萌えだよまた~~って感じ。
やられた~~って思うんだけど、苦笑しながらも、ぐっときちゃうのは石田さんの術中に嵌ってるってことですよね。
こんな術だったら、何度でもハメてほしい(笑)
http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/25/91/9784163259109.shtml

【2007/09/30 15:33 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
石田衣良『池袋ウエストゲートパークⅥ 灰色のピーターパン』

★あらすじ(表題作より)
盗撮映像を販売している小学生ミノルは、上級生にそれをネタに揺すられる羽目になり、池袋のトラブルシューター・マコトに助けを求める。
しかし、その上級生たちを更に、凶暴なヤク中が仕切り始めてしまった。
マコトはどうやってそのヤク中をハメ、且つミノルを救うのか?

★感想
今風のネタに暴力を少々。それに忘れず人情味と涙をミックス。
パターンはもうわかってるのに、今回も萌えてしまった(*ノノ)キャ
ミノルくんええ子や(ノω・、) ウゥ・・・
「灰色のピーターパン」の「灰色」とは、誰しも善いことだけをしては生きられない。灰色の部分を持っている、という意味なようです。

マコトちゃんは、依頼を受け、どう打開しようか考える際、必ずその事件のテーマとなる曲を繰り返し聞きます。
表題作ではモーツァルトの『魔笛』。
キャラに似合わずクラシックファンってのも、萌えなんだよね~(こればっかしや)
http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/25/03/9784163250304.shtml

【2007/09/30 15:20 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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