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★あらすじ
終了式の日のホームルーム。退職する女教師は生徒たちに言い放った。 私の娘は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたのです。 その結論に至った分析と推理を、教師は滔々と生徒たちに述べる。 そして決定的な復讐を置きみやげに去っていく。 ★感想 2009年本屋大賞第一位のベストセラーなので、お読みになった方も多いと思います。ちなみにウチのは20刷(驚) いやー面白かったっつーか、すごかったーー! 268ページを1時間半で一気に読み切ってしまいましたよう。 上記あらすじに述べたのは、「第一章 聖職者」の内容で、この事件が軸になって、その被害者と加害者と関係者5人の徹底的な一人称(日記・投稿/手紙・遺書・回想・電話)で事件の真相が露わになり、それに連なる報復と悲劇の連鎖が描かれていきます。 多分多くの評論やら感想で言われてることだと思いますが、各キャラの、生々しい歪みと闇が圧倒的にリアルです。 一応近代文学論で学位もらった身としては(汗)最低でもその作家の全作品と主な評論を読み込んでからじゃないと、評論はもとより、分析めいた感想は書くべきでないと思ってるんですが、敢えて今回は直感的にメッセージ的なことを感じてしまったので、ちみっとだけ書いてしまうと……(あくまで直感ですから~←保身) 大人たちよ。 わたしたち大人は、子供になんか負けはしない。 なぜならわたしたちは、子供など足下にも及ばないくらい歪んでいる。 子供の想像も及ばないほどの、闇を抱えている。 そしてそれらを制御し、飼い慣らして、昂然と羊のふりをして生き続けているのだから。 双葉社の紹介ページ PR |
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★あらすじ
神谷新二は、天才サッカープレイヤーの兄と自分との素質の差に見切りをつけ、中学卒業時にサッカーを止めた。 しかし、高校に入学した新二は、天才スプリンターである幼なじみの連の巻き添えを食うように、陸上部に入ってしまう。 「どうして俺の回りには、こんなに天才ばっかいるわけ!?」 再び悩み苦しみながらも、新二はスプリントに打ち込み、ランナーとして、男として成長していく。 ★感想 すごぉぉく面白かった! 文字通り寝食を忘れたいくらい(主婦なので現実には忘れられないんですけどね。しくしく)没頭して全3巻2日で読んでしまいました。こんなに没頭できた小説は久しぶりです。 せっかく身体能力が高いのに不器用で要領の悪い新二はもちろん、天才なのにスットコドッコイな連、男気溢れる先輩守屋、風水マニアの先輩浦木、世話焼きで苦労人の根岸、マッスルフェチの関西人桃内、情緒不安定な問題児の後輩鍵山、でっかいトラウマを抱えてるのにいつも飄々としたみっちゃん先生、どこまでも天才のオーラを放つ新二の兄貴健ちゃん、新二たちのライバル仙波や高梨さえ、みんなとても愛しいです。 何故にこんなに愛しいのだろう、と考えるに、おそらく自分の青春時代とダブるからです。青春時代に仲間と打ち込んだものを持つ人ならば……それがスポーツでなくとも(実際どりはブラバンちゃんですし)、自分や当時の仲間たちを思い出して、胸が熱くなることでしょう。勉強は全然しなかったけど、多分アレで良かったんだ。だってあれだけひとつのことに、仲間と一緒に3年間も打ち込めたんだもん! と今更ながら思うことができました。号泣まではしませんでしたが、3冊読む間に、何度もうううっ、ときましたよ( ・ノェ・)コッソリ 講談社の紹介ページ |
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★あらすじ
レアメタルで現在売り出し中のアジアの小国、メヴァト王国の王子が日本を訪れた。日本びいきで金満家の王子は、巨大テーマパーク・東京ザナドゥランドを一晩貸りきった。 警視庁参事・薬師寺涼子警視とその子分たちは、そのイベントに招待される。 涼子は、王子の滞在について「どうせロクなことがおこりゃしないわよ」と、断言していた。 「あたしの予言は必ず的中る(あたる)のよ」 「そうですか」 「理由を知りたい?」 「は、いや、別に」 「理由をお尋き」 「……なぜですか」 「あたしが予言を成就させるからよ」 「それではまるで何かの秘密結社ですよ」 「ちがうでしょ、あたしは秘密になんかしないもの」(本文より) 涼子の予言は大当たりし、ザナドゥランドにおいて悲劇が起こってしまった。王子が、半魚姫に扮したテロリストに襲われたのだ! ★感想 いやいやいやいや、今作もスカッと面白かったー。やっぱホラは大きいほどいいねっ(・∀・) これでシリーズ8冊目ですが、どれもストレス解消にはもってこいの面白さ&痛快さです。 コミックやアニメ(アニメ化されてたのは今日、この文章書くために調べてて知りました/汗)になってる大人気シリーズですが、一応説明をば。 「ドラよけお涼(吸血鬼も避けて通るの意)」こと薬師寺涼子警視は、東大法学部出の警視庁キャリア。アジア最大の安全保障会社JACESの社長令嬢でもあり、億万長者でスーパーモデル並の美女でもある。 しかし性格は、部下(ってか一の子分)の泉田準一郎警部補に言わせると「魔女王(ウィッチ・クイーン)」「破壊の女神」。 その素敵すぎるお涼サマと子分たち(?)が、オカルトめいた事件をバッサバッサと解決していく、警察アクションコメディシリーズです。 お涼サマってば、魔女王でドSですけど、可愛いんですよ。泉田クンのことが好きなのに、ってか、好きだから苛めちゃうのよね。 そのお涼サマの気持ちに全然気づかない、超鈍感の泉田クンも可愛い。 (;´Д`)'`ァ'`ァ それからこのシリーズの面白いところは、さりげなく社会批判めいたギャグがちりばめられているところではないかと思います。 今作でも ・東京ザナドゥ・ランド→もちろんアレですよ、アレ。ねずみさんのいるとこのパロディ。 ・マンガしか読まない時期総理候補のヲタ外務大臣→どこかで最近首相になった人にそっくり。 等々、笑わせていただきました。 ところで、今作で、どうやら今後お涼サマが立ち向かっていく巨悪の存在が明らかになってきたようで、シリーズの展開が楽しみです。 それから楽しみなのは、お涼サマと泉田クンの関係ですが、お涼サマのライバル、室町由紀子警視もどうやら泉田クンのことを憎からず思っている様子。この先、美女ふたりの、泉田クンを巡るバトルなんかがあったら、とっても嬉しいなあ~(血で血を洗う戦いになりそうですが) 祥伝社の紹介ページ |
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※個人的まえおき。
ここ2~3週間、読書欲が燃え燃えでございまして、冊数がすごいことになってます(病院ばっか行ってるせいもあると思いますが)読むスピードに、感想をまとめるスピードが全然追いつきません(^_^; (ついでに懐も追いつきません_| ̄|○) なので10/7付のupはことごとく、ざっくりな内容になっておりますことをご了承下さいm(__;)m ★あらすじ 相次ぐ不祥事でイメージダウンに悩む警察は、戦隊ヒーロー物ブームにあやかろうと、安易に「警察庁戦隊」を発足させた。その名も“警視庁特捜班ドットジェイピー”!! メンバーとして集められたのは、格闘・射撃・コンピュータ等のスペシャリスト警官5名。しかも容姿端麗な若者ばかり。しかし、性格にはひとくせもふたくせもあるヤツラだったので、さあ大変。 そんな彼らは警視庁の広告塔としてそれなりに役に立つが、もちろん数々の問題も引き起こしていく。やっかいなことに、ドットジェイピーを逆恨みする犯罪者まで現れて…… ★感想 大笑い (ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ まずは戦隊が発足するまでの、お偉方の安易な思考の流れだけで笑えました。 あらすじでお分かりでしょうが、警察コメディーです。でも我孫子さんですから、ストーリーの展開や、アクションシーンなんかはそれなりに本格。 実写で映画にしたら絶対面白いと思う~~。5人のメンバーもそれぞれ個性的で楽しいですが、隊長が面白すぐるー! 実写版の配役を考えながら読むと、より楽しいかもです。 光文社の紹介ページ |
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★あらすじ
作家である「私」は、自宅の近所……京都の深泥丘付近を散歩している途中、目眩を覚えて深泥丘病院に駆け込んだ。 その病院に通いはじめてからというもの、不思議な出来事に遭遇するようになる。 私の妻は、その不思議な出来事たちについて、こう言う。 「あなた、こんなに長くこの土地に住んでるのに、知らないの? こんなの、この辺りじゃ常識じゃない」 そうなのか? 常識なのか? 私が知らなかっただけなのか? それとも……忘れしまったのか? 深泥丘病院の三つ子の眼帯医師、石倉も言う。 「この世にはね、不思議なことがあるものなのです」 そうかもしれない。実際こうして私は…… 不思議な出来事の記憶さえも、次第に曖昧に、ぼんやりと…… ★感想 新本格ミステリの旗手、綾辻行人さんの連作短編集です。ミステリじゃなく、怪談です。 新聞の書評にも出てたから、ミステリファンじゃなくとも、読んだ方も多いんじゃないかと思います。 怪談ですが……あんまり怖くないです(笑) いや、怖いシーンは怖いんですけどね。じわじわ寒くなっていったり、ドキハラしたりはもちろんできるんですが、オチが、何と言いましょうか……脱力系? こわーい怪談をお求めの方には肩すかしでしょうが、どりはとっても面白かったですー。 京都という舞台もいいですよね、日本一不思議が似合う土地かもですよ。あー、京都ならこういう不思議もあり得るかも、とか思ったり(いやそこまでは)。 9作収録されてますが、どり的には歯医者が舞台の「サムザムシ」が良かったなあ。何故かと言うと、今現在、せっせと歯医者通いしてるからです(泣) この連作短編、まだ連載は続いているそうなので、この先も楽しみ(・∀・) メディアファクトリーの紹介ページ |
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