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【2025/07/08 12:05 】 |
高田崇史『QED flumen 九段坂の春』

★あらすじ(表題作より)
桜咲く九段坂で、桜の枝に刺された男性の遺体が見つかる。
中学生の桑原崇は、その坂を教師の五十嵐弥生と共に歩き、弥生から、平安朝までの和歌に関する意味深な解釈を聞かされる。
しかし、弥生は同じ日、自分が学校を退職し、地元の和歌山に帰ることにしたと崇に告げる。
それは崇の初恋の終わりだった……

★感想
QEDシリーズ番外編と言ったところでしょうか。(シリーズ14作目だ! すげー)
美しいタイトルを持つ、4つの連作短編から構成されています。
「九段坂の春」
「北鎌倉の夏」
「浅草寺の秋」
「那智瀧の冬」
それぞれの短編の中で、このシリーズのレギュラーキャラ、桑原崇、棚端奈々、小松崎良平、御名方史紋の青春と恋が語られます。
それと同時に、4つの話の中でおきる事件が、実はつながっているということも明らかになってきます。真相は「那智瀧の冬」で明かされます。
そして、レギュラーキャラたちはこの本の何年か後、出会うべくして出会ったのだなあ、とシリーズの先々も楽しみになったりして。
うーん、美しい構成だ~(しみじみ)

それにしても、タタル(崇)くんの初恋は結構衝撃的だったよ(笑)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1825445

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【2007/09/30 15:47 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
石田衣良『池袋ウエストゲートパークⅦ Gボーイズ冬戦争』

★あらすじ(表題作より)
池袋のGボーイズのキングで、そしてマコトの親友でもあるタカシ。
裏の組織とGボーイズとの危ういバランスで、池袋の裏世界はバランスをとり、一応の平和を見ていた。
しかし、突然Gボーイズの幾つかのチームが、黒覆面の、やたら腕の立つ男たちに襲撃される。それらのチームはいずれも、タカシの地位を狙う若手サブリーダーのヒロト派だった。ヒロトはGボーイズの権力集中のため、タカシがそれらのチームを襲わせたのではないかと考え、敵対的独立を宣言する。
しかし、その一方、小暴力団の組員が謎の黒覆面に襲われるという事件が起きる。
その謎の敵は、Gボーイズを襲ったグループと同一なのか?
その敵のバックは何者なのか?
緊迫した状況の中「影」と呼ばれる伝説の殺し屋の噂が囁かれるようになる。
マコトは、池袋の平和のために走りだす。

★感想
この表題作、前振りでマコちゃん本人も言ってますように、マコトとタカシの友情物語でありますよ。萌え萌えですよ(こればっかしや)
それにこの作品中では、マコちゃんが映画(当然素人の自主製作だけど)に出演してるんだ、これが。
やられた~~、萌えだよまた~~って感じ。
やられた~~って思うんだけど、苦笑しながらも、ぐっときちゃうのは石田さんの術中に嵌ってるってことですよね。
こんな術だったら、何度でもハメてほしい(笑)
http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/25/91/9784163259109.shtml

【2007/09/30 15:33 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
石田衣良『池袋ウエストゲートパークⅥ 灰色のピーターパン』

★あらすじ(表題作より)
盗撮映像を販売している小学生ミノルは、上級生にそれをネタに揺すられる羽目になり、池袋のトラブルシューター・マコトに助けを求める。
しかし、その上級生たちを更に、凶暴なヤク中が仕切り始めてしまった。
マコトはどうやってそのヤク中をハメ、且つミノルを救うのか?

★感想
今風のネタに暴力を少々。それに忘れず人情味と涙をミックス。
パターンはもうわかってるのに、今回も萌えてしまった(*ノノ)キャ
ミノルくんええ子や(ノω・、) ウゥ・・・
「灰色のピーターパン」の「灰色」とは、誰しも善いことだけをしては生きられない。灰色の部分を持っている、という意味なようです。

マコトちゃんは、依頼を受け、どう打開しようか考える際、必ずその事件のテーマとなる曲を繰り返し聞きます。
表題作ではモーツァルトの『魔笛』。
キャラに似合わずクラシックファンってのも、萌えなんだよね~(こればっかしや)
http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/25/03/9784163250304.shtml

【2007/09/30 15:20 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
石田衣良『池袋ウエストゲートパークⅣ 電子の星』

★あらすじ(表題作)
山形から出てきた引きこもり少年テルに、池袋で消えた親友キイチ捜しを依頼されたストリート探偵マコト。キイチの部屋からは身の毛もよだつ人体損壊DVDが発見される。このDVDは、キイチの実家の口座に振り込まれた大金と関係しているのか?

★感想
何年遅れてるんだよってな感じですが、『IWGP』マイブーム(←この単語も古いか?)中です。萌え萌えです。いいじゃないか遅れてたって、今も続いているシリーズなんだしさ(開き直り)
文体と展開のキレとスピードもさることながら、石田衣良さんて、キャラ萌え要素、本当に上手いと思う~。
究極の俺様系、キング・タカシもカッコイイ。
純情893のサルくんもカッワイイ。
でも、やっぱマコトだよ! 
萌えのあまり、雑記ブログの方にマコト絵描いてしまいました。イメージが崩れるのが嫌な方は見ないで下さいねんm(__;)m

それと、文庫版の千住明さんの解説が、作中音楽からの切り口で書かれていて、とても面白かったっス。

http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/22/39/9784163223902.shtml

【2007/09/13 13:46 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
太田忠司『月読』

★あらすじ
その世界では人が死ぬとそのそばに「月導(つきしるべ)」というものが出現する。「月導」のカタチはオブジェや絵画、岩や植物などの物質だったり、虹や雨などの自然現象だったり、香りや温度などの感覚的なものだったり様々だが、それらには一様に、死者の臨終直前の思いが込められている。その思いを捉えることのできる特殊能力の持ち主を「月読(つくよみ)」と言う。
 うらぶれた地方都市の結浜市に住む高校生克己は、クラスメートの炯子の家で起きた殺人と放火事件に巻き込まれ、否応なく調べる羽目になり、その過程で自らの出生の秘密に触れることになる。
 結浜市警刑事の河合は、姪が殺された強姦殺人事件と、炯子の家の事件の調査を進めるうちに「月読」の朔夜一心と知り合う。一心は捜査協力の代償として、子供の頃に失われた結浜市での記憶と、行方不明の育ての親の捜索を河合に依頼する。
 克己と河合、そして朔夜は炯子の家の焼け跡で出会い、殺人事件の被害者の月導を読み……

★感想
月導ってヤツはいかにもダイイングメッセージとして役に立ちそうな感じですが、月読が読み取った月導の情報は、裁判などの証拠にはならないんだそうです。数日で消えてしまう場合もあるという設定ですし。作品中の事件でも、月導の情報は手がかりではありますが、ミスリードでもある。この「月導」というパラレル設定に早いうちに慣れないと読み難いかもしれませんが、でも、とても美しい話です。キャラも美形が多く、青春要素もあります。
ラストには、作品中にちりばめられていた大小の謎が、一つの真相が明らかになることで、一気にスッキリしますので、カタルシスはなかなかのものです。
でも、朔夜の秘密(楽しい方の秘密)は別に無くてもいいんじゃないか……とかちょっと思ってしまった( ・ノェ・)コッソリ
http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/23/69/9784163236902.shtml

【2007/08/29 10:15 】 | 国内ミステリ | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
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